用具・道具の扱い方

用具・道具の扱い方

手や足で、板を押さえ、柄の中程を握り、鋸の刃を真っ直ぐ見おろす姿勢が基本です。
最初に、刃元(刃の一番柄側)を利用して「道」をつくってから切り始めます。
日本ののこぎりは、引くときに板が切れるようになっていますので(西洋ののこぎりは逆)、
引くときに少し力を入れてゆっくりと切るようにします。

板と刃の角度は、最初15度ほど寝かせ、最後は直角になるようにします。

 

釘の打つ場所に印を付け、板に垂直に釘を持ちます。
打ち始めは、きき手で金づちの柄の頭を持ち、釘を真っ直ぐに立て、軽く打ち込みます。
ある程度まっすぐに入ったら、柄の後ろを持ち、少し強めにリズミカルに
たたきながら打ち込んでいきます。

 

きき手で小刀を持ち(右きき用・左きき用があります)、反対の手で木を持ちます。
削るときは、木を持っている方の親指で小刀を押し出すように削っていきます。
また、削り台を使用する場合は、刃を滑らせるようにすると上手に削れます。

 

まず、刃先が図のように下に向いているかを確認し、刃をしっかりネジで止めます。
切っていく時は基本的にゆっくりと、特に角にきたら速度を落とすようにします。
鋭角に切りたい時は、まず一辺を切り、次に反対側から切ると、きれいに切れます。
また、円形にくり抜きたい時は、あらかじめ板に穴を開けておき、そこに刃を通してセットします。
長時間切るときは刃が熱で切れてしまう恐れがあるので、休みながら切るようにします。

 

穴を開けたい所にキリの先を合わせ、真上からキリが真っ直ぐに立っているかを確かめ、
両手ではさみ込むように持ちます。
両手を上から下にこすり合わせるようにしてキリを回転させながら、穴を開けていきます。

彫刻刀を使用する時は、手を彫刻刀の前に絶対に持っていかないように注意することが大切です。
まず彫刻する木を、滑らないように工作台で固定するか、
木の下に滑り止めシートを敷きます。彫るときは、手の甲は浮かさずしっかり土台に固定し、
必ず手前から向こうに向かって彫っていくようにします。

平刀: 表面を平らにしたり、ボカシの効果を出すことができます。

切出刀: 切り込みを入れたり、不要な面を彫り取ることができます。

三角刀: 鋭い線や独特の表現を出すことができます。

中丸刀: 丸い溝や、いらない部分を削り取ることができます。

小丸刀: 細い丸い溝や、細かい部分を削りとることができます。

 

<曲げる>
ペンチの先にはさんで、ペンチを持つ手の反対の親指で押し付けるように曲げていきます。

<切る>
ペンチの根元の、刃の付いている所で切ります。

<折り曲げる>
小さくまるめる時は、ラジオペンチを使って細かくずらしながら曲げていきます。

 

ペンチは、主に針金などを切る・曲げる・折り曲げる時に使用します。
また、場合によっては釘を抜いたりする時にも使用します。

接着面は必ずきれいに、木くずやほこりを取っておくようにします。
接着する時は、適量を均一に付け、接着後は、安定するまで少し力を入れて
押さえておきます。接着しにくい時は、糸や輪ゴムで長時間固定させると良いでしょう。
はみ出した接着剤は、乾く前に拭き取っておきます。

 

紙やすりには、荒仕上げ用、中仕上げ用、超仕上げ用と、目の荒さが何段階にもあります。
基本的には段階を追って磨いていきますが、必ず目的に応じたものを選ぶようにしましょう。
切り口を磨く時などは、小さな木に紙やすりを巻いて磨いたり、紙やすりを
工作台の上に置き、くるくる回すように磨いたりすると、力が入ってきれいに磨けます。
また、小さな穴を磨く時は、鉛筆などに巻き付けて磨くと均等で美しく仕上がります。

ニスは、最後の仕上げとして、ツヤを出したり、色止めの目的で使用します。
作品を絵の具などで彩色している場合は、その絵の具に合ったものを使用しないと、
にじむ場合がありますので、適正なものを選ぶように注意しましょう。
ニスは絵の具などが完全に乾いてから表面のホコリやゴミを取り除き、ニスの濃さを
確認しながら全体に薄く塗っていきます。

その際、刷毛の抜け毛などは完全に取り除くように注意します。
一度塗ってから乾くのを待って2~3回繰り返し、最後に紙やすりを軽くかけて
もう一度仕上げ塗りをすると美しく仕上がります。

 

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